会心率ときようさの関係を徹底解析~式の特定に至るまで~
はじめに
きようさによる会心率の上昇は、有志の検証により古くから『きようさ100につき1.0%』と言われ続けていました。
ですが、きようさが20程度でも約1.0%はあること、まじん斬りを使った検証できようさが500でも5.0%は上昇していないことも判明していました。
よって、きようさによる補正は『100につき1.0%より緩やかな傾きである』ことまでは予想できていたのです。
前提
ここで着目したのがきようさと呪文暴走率の関係式です。この式と会心率の関係式に関連があると考えました。
公式本より
2017年7月に発売されたドラゴンクエスト11は、細部は異なるもののDQ10のシステムを流用したものが数多くあります。関係について以下のように書かれていました。
以上より、呪文暴走率と会心率の式は同じものが使われていると考えました。
また、『200近く』『170弱上がるごとに』という表記から、きようさ30付近を基準に170弱ごとに特定の数値分の会心率が上がっていることが伺えます。
この特定の数値を約1%と仮定すると、きようさ170上昇で1%上がることから傾きは0.006%であると予測できます。
また、この数値を見て関連を疑える人がどれだけいるかは不明ですが、きようさ30とは超暴走魔法陣の式で使われている値です。
超暴走魔法陣
超暴走魔法陣で上昇する呪文暴走率の公式は以下のようになっています。
この式に暴走確定のきようさ530を当てはめると200%になりますが、補正0.5倍により100%となります。モノクルが表記の半分の効果になることは周知の事実ですよね。
そして、攻略本(通称モグラ本P.345)に載っているグラフから読み取れる魔法陣がない素の呪文暴走率が、会心率と等しいのではないかと推測しました。
予測した式よりグラフを作成すると、攻略本記載のグラフと全く同一のグラフが作成できることが読み取れると思います。
上記2つの式の関連性を考えたとき、0.3%⇒0.006%より超暴走魔法陣の式を1/50した式が素の呪文暴走率の式であると導きだしたのです。(超陣は素の暴走率を50倍する効果)
結論
以上の前提と調査により会心率ときようさの関係式を以下のように定めました。
きようさを100上げて上昇する会心率は1.0%ではなく0.6%であると予測したのです。
検証
上記式が正しいことを示すための検証をおこないました。
下限の会心率は1.0%
調査をおこない、きようさ30で16/1500(約1.067%)となりました。よって、下限会心率が1.0%付近になることを確認しております。
通常攻撃による検証
上記式より予測会心率を求め、実測と比べてみました。ここで、予測会心率は装備やスキルによる上昇を考慮しています。( )内が装備とスキルによる上昇値です。
きようさ | 予測 | 実測 | 試行回数 |
---|---|---|---|
463(+16.4) | 19.998 | 20.17 | 600 |
463(+21.3) | 24.898 | 24.67 | 600 |
きようさ463による会心率は 1 + (463 -30) x 0.006 = 3.598です。この数値に( )内の会心率を加算して予測数値を求めています。
まじん斬りによる検証
まじん斬りは会心率を+50%する効果があるため、宝珠や装備で補強すると100%にすることが可能です。
100%に届かないぎりぎりの数値に設定し、ミスが出るまで実測することで式の整合性を確かめてみることにしたのです。
きようさ | 予測 | 実測 | 試行回数 |
---|---|---|---|
570(+45.6) | 99.84 | 99.44 | 180 |
729(+44.8) | 99.994 | 100 | 50 |
きようさ729での調査ではまだミスが確認できていませんが、実測と予測に大きな差異が生まれないことが確認できています。
傾きは0.006%
2種類の検証により式の整合性と傾きが0.006%であることを確かめることができました。よって現段階で予測した式が正しそうであると結論付けています。
余談
ばくれつけんの会心率を調査してみました。
きようさ | 予測 | 実測 | 試行回数 |
---|---|---|---|
563(+15.0) | 9.599+α | 13.08 | 1200 |
会心率は15.0 + 4.198 = 19.198です。この特技の補正は0.5倍なので予測は9.599です。
実測より約3.5%のズレが発生することが分かりました。よって、この特技には会心率を+7.0%する特殊な補正が設定されていると結論付けています。
補足と一言
きようさ729での調査でもきようさによる会心率上昇が確認できることから、キャップには到達していないであろうと考えています。
さいごに、調査からの予想が多く含まれているため、今後の調査で訂正する可能性があることをご了承頂けたらと思っております。
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