幻魔カカロンの行動検証~DQのAIシステムより予測をする~
はじめに
公式ガイドブックより、幻魔はサポート仲間や仲間モンスターとは異なり、敵モンスターに近いAIで行動していることがわかります。
敵モンスターは、基本的に6枠+押し反撃2枠の8枠ぶんの行動テーブルがあり、怒り時はまた別の行動テーブルを持っています。
この行動テーブルのシステムは、過去の公式ガイドブックや「ドラゴンクエスト大辞典:行動パターン」「きゅうnote:レグナード行動パターン」の解説が参考になると思います。
また、「召喚直後に選びやすい行動」「数回行動したあとは逆に選びにくくなる」などの記述より、2つ以上のモードを切り替えていることが予想できます。
これは、「ドラゴンクエスト大辞典:移行型」の解説が参考になると思います。
以降では、召喚直後を「Aモード」、ターンが経過して切り替わったあとを「Bモード」と表現します。
検証
Aモード①
初手にかならずザオリクを使いました。(公式ガイドブックにも記載あり)
公式ガイドブックより、幻魔は召喚直後や行動の直後につぎの行動を仮決定していることがわかります。
そのため、幻魔を召喚したあとに戦闘不能になった場合は、最初にザオリクを使うとは限りません。実戦でも確認済みです。
また、戦闘不能の味方がつねにいる状況だと、ほぼ2回に1回はザオリクを使うことが実戦でわかります。
Aモード②
全員がHP75%以上でスクルト&フバーハ2段階の場合の、カカロンの行動内容を調べてみました。
公式ガイドブックより
戦闘不能の味方がいないので『ザオリク』は使わない。
全員がHP75%以上なので『ベホマラー』と『ベホイム』は使わない。
全員が守備力&ブレス耐性+2段階なので『スクルト』と『フバーハ』は使わない。
解放状態ではないので『ヒーリングオーラ』は使わない。
また、『通常攻撃』のCTが30秒、『マヒャド』のCTが20秒あり、両方ともCT待ちになるとカカロンは数秒間何もしなくなることがわかりました。
Aモード③
戦闘不能の味方がおらず、HP75%未満の味方がいる場合の最初の行動を調べてみました。
行動 | 回数 | 確率[%] | 予想[%] |
---|---|---|---|
通常攻撃 | 30 | 23.62 | 25 |
マヒャド | 30 | 23.62 | 25 |
ベホマラー | 42 | 33.07 | 25+α |
フバーハ | 12 | 9.45 | α |
ベホイム | 8 | 6.30 | α |
スクルト | 5 | 3.94 | α |
ザオリク | 0 | 0 | 0 |
ヒーリングオーラ | 0 | 0 | 0 |
127 | 100 | 100 |
『通常攻撃』と『マヒャド』と『ベホマラー』が各25%ずつ、のこりの25%でBモードへ移行していると推測できます。
公式本の行動の傾向の記述より、幻魔は2つ以上のモードを切り替えながら行動していることが予想できます。
調査結果より『ザオリク』の次のターンでは、『通常攻撃』『マヒャド』『ザオリク』『ベホマラー』『その他(モード移行)』の5つが均等に選ばれていることがわかりました。
※ドラクエシリーズの敵の行動パターンには「2段階ローテーション」という「行動1を100%選択→行動2~6を各20%で選択」を繰り返すルーチンがあるようです。
Bモード①
回復、蘇生不要、尚且つスクルトとフバーハが2段階の状況で召喚直後に解放をおこなってみました。
Aモードでは選択できる行動がマヒャド(CT20)、通常攻撃(CT30)、Bモードへ移行しか選択できない状況に限定してみるわけです。
結果3ターン目までに必ずヒーリングオーラを使うことから、Bモードにヒーリングオーラがあるのではないかと考えられます。
Bモード②
ベホマラーとベホイムの確率差について考えてみます。
実測するとベホマラーの確率のほうが圧倒的に高いことがわかります。ここからベホマラーはA&B両方のモードに、べホイムはBモードのみに割り当てられていると考えました。
Bモード③
Aモード③の実測より、Bモードはベホマラー、ベホイム、フバーハ、スクルトで構成されていると考えられます。
以上より、Bモードはヒーリングオーラ、ベホマラー、ベホイム、フバーハ、スクルト、モード移行で構成されていることが予測できました。
Bモードの各特技・魔法の確率分布については、現在調査中です。
ドラゴンクエストの世界では確率分布に「偏向性ランダム」や「2確率ランダム」など旧作でお馴染みの設定が存在し、そのどれが当てはまるかを検討しているところです。
補足と一言
以上が現在までの検証から導き出してみた予測です。Bモードはサンプルが少なく、まだ予想の域を出ていないことをここで念を押しておきます。
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