盗賊「ぬすむ」の計算式マニュアル
はじめに
盗賊「ぬすむ」の計算式の詳細については「盗賊「ぬすむ」のきようさによる補正倍率の計算式について」を参考にしてください。
仲間モンスター「おどるほうせき」にはスキルによる補正がないので固定値1.2⇒1.0になります。
前提
敵にはアイテムのドロップ率を決定するときに使う設定値(ドロップ値)が3種類割り振られています。レア値、通常値、ゴールドを盗むときに使う値”ゴールド値”の3つあります。
トンブレロ・強の設定値
レア値 | 通常値 | ゴールド値 |
---|---|---|
0.8 | 6.3 | 12.6 |
ゴールド値は通常値の2倍の数値が自動で割り振られるようになっています。ここで「ぬすむ」を実行するときようさによる補正が3つの値に掛かります。
補正後の設定値(きようさ952で5.0倍)
レア値 | 通常値 | ゴールド値 |
---|---|---|
4.0 | 31.5 | 63.0 |
この値から各アイテム、ゴールドを盗む確率、失敗する確率を求める方法は以下のようになっています。
計算式
「ぬすむ」の成功率には各枠の半分の確率に上限があることに注意してください。詳細については「盗賊「ぬすむ」の成功率には上限が設定されている件について」を参考にしてください。
レアアイテムを盗む確率(1)
最上位の優先があるので、補正後の数値がそのまま確率となります。上限は”100%÷2で50%”
通常アイテムを盗む確率(2)
全体からレアアイテムを盗む確率(1)を引いた確率に補正後の通常値を掛けたものとなります。上限は”{100% -(1)}÷2″
ゴールドを盗む確率(3)
全体から(1)と(2)を引いた確率に補正後のゴールド値を掛けたものとなります。上限は”{100% -(1)-(2)}÷2″
「ぬすむ」が失敗する確率(4)
全体から(1)と(2)と(3)を引いたものとなります。
実際に求めてみよう
トンブレロ・強をきようさ952(補正5.0倍)で「ぬすむ」を実行したときを考えてみます。(R4.0-N31.5-G63.0)
(1) = 4.0(%)
(2) = (100.0 – 4.0)/100 x 31.5 = 0.96 x 31.5 = 30.24(%)
(3) = (100.0 – 4.0 – 30.24)/100 x 63.0 = 0.6576 x 63.0 = 41.4288(%)
ここで、(3)の上限は (100.0-4.0-30.24)/2 = 32.88(%)です。上記数値はこの上限を超えているので32.88%となります。
(4) = 100.0 – 4.0 – 30.24 – 32.88 = 32.88(%)
レア率 | 通常率 | ゴールド率 | 失敗率 |
---|---|---|---|
4.00 | 30.24 | 32.88 | 32.88 |
ゴールドを盗む確率は比較的簡単に上限に引っかかるようになっています。そのときゴールドを盗む確率と「ぬすむ」が失敗する確率は一緒になります。
補足と一言
上限のせいで複雑な計算が必要になりますが、敵のレア値と通常値が分かれば「ぬすむ」をしたときどうなるかが予測できます。式自体は簡単なものなのでエクセルやスプレッドシートなどを使えばすぐに導き出せるでしょう。
期待値的なものを予測するのも簡単です。上記条件のトンブレロ・強なら「ぬすむ」を1000回したら平均レア40個、通常302個ですね。
アストルティアに存在する一般的な素材を落とす雑魚敵のレアドロップ値は基本的に0.1~1.0の範囲にいます。一部例外もそこそこありますが、初期の弱い敵は0.1~0.5、強くなっていくと0.5~1.0が多いようです。敵のドロップ値を調査していってリスト化できたらいいなとは思っています。
非常に素晴らしい記事でした!
盗みを行わないドロップについても、当記事内の「レア値」「通常値」が適用され、ドロップ率装備による補正が適応されて、ドロップ率が決まる、という予測でしょうか?
コメントありがとうございます。その通りです!
ドロップ値は
1.盗まずに普通に倒してアイテムを入手する確率
2.「ぬすむ」を実行したときアイテムを盗む確率
この両方に使われる数値の予測値です。
良記事