会心の一撃のダメージ計算式と特殊な補正について学ぶ
はじめに
会心の一撃のダメージについてを詳しく解説していきます。
また、はやぶさの剣改二刀流の会心ダメージが稀に大きくズレるメカニズムをダメージ式より考察してみましたのでご紹介致します。
会心の一撃詳細
会心の一撃は特殊なものを除いて、以下A、B式の両方を計算して高い方が選択されます。
その後、選択された高い方の数値に対して、ガジェット、FB、ベルトの属性値などを掛け算して最終ダメージを求めるようです。
下の表はその時に計算される特殊な乱数や補正をまとめたものとなります。つまり、会心の一撃は常にダメージ式の二重チェックをおこなっているわけです。
補正一覧 | 会心式A | 会心式B |
---|---|---|
攻撃力上昇 | 無効 | 有効 |
守備力軽減 | 無視 | 有効 |
基本値 | 攻撃力 | (攻/2)-(守/4) |
倍率 | *1 | 特技倍率 |
補正ダメージ | なし | x1.2倍 |
乱数補正①最大値 | なし | x1.0625倍+1 |
乱数補正①最小値 | なし | x0.9375倍-1 |
乱数補正②最大値 | x1.05倍 | x1.05倍 |
乱数補正②最小値 | x0.95倍 | x0.95倍 |
テンション | 無効 | 有効 |
宝珠補正 | 有効 | 有効 |
2撃目補正 | なし | x0.7倍 |
左手補正 | x0.7倍 | x0.7倍 |
左手特殊補正 | なし | x2.0倍~2.3倍 |
会心式Aの特徴
バイキルトなどの攻撃力上昇の効果が無効で、敵の守備力の影響を受けない。
低倍率特技ではこちらの式になりやすいですが、高倍率特技でも敵があまりにも硬いと適用される場合があります。
通常攻撃、および倍率が1.0倍より高い特技はx1.0倍になります。多段特技など、1.0倍より低い特技は補正されずにそのままの特技倍率が適用されます。(*1)
会心式Bの特徴
普通にダメージ計算して求めた数値の1.2倍付近のダメージになるようです。乱数補正がある関係でダメージのブレ幅が少し大きくなります。
特に渾身斬りなどの高倍率特技やテンションが乗った時はこちらの式になりやすいようです。
はやぶさの剣改二刀流のときの注意点
テンションでも乗らない限り1回目と2回目の会心の一撃はほぼ間違いなくAの式です。
3回目は特殊補正によりBの式、4回目は左手補正0.7倍と2撃目補正の0.7倍を掛けて0.49倍になる関係でAの式となる場合があります。
ダメージがブレるときは式がAABAになるようなときがあるからということになります。
また、1回目が高テンションによりB、2回目はA、3回目はBの式の下ブレを引いてA、4回目はAとなりBAAAみたいな状況も十分考えられるということです。状況によりいろいろな組み合わせが想定されるわけです。
実際に計算してみよう
対象敵はスライムベホマズンの守備力334、左手の攻撃力は443⇒バイキ時577.8を想定しています。この状態で会心ダメージのAとBの式の乱数を考慮した最小と最大ダメージを求めて表にしてみました。
守備力334 | 最小 | 最大 |
---|---|---|
左会心A | 294 | 325 |
左会心B | 306 | 443 |
ダメージ範囲はどちらかの式の高いほうが選択されるので306~443になります。
3回目の攻撃の判定はほとんどの場合でBの計算式となるでしょう。よって、理論的には3回目の攻撃だけ大きくズレたダメージが出現し続けるはずです。
次に防衛軍のボスを対象に守備力680⇒ルカニ2段階の守備力408で計算してみました。
守備力408 | 最小 | 最大 |
---|---|---|
左会心A | 294 | 325 |
左会心B | 278 | 403 |
守備力が408になるとダメージ範囲は294~403になります。
AとBの範囲の重なり具合から、Bの式の判定が多めになり、3回目のダメージが4回目のダメージより高い状況がそこそこあるでしょう。
守備力680 | 最小 | 最大 |
---|---|---|
左会心A | 294 | 325 |
左会心B | 176 | 257 |
守備力が680になるとダメージ範囲は294~325になります。テンションが3撃目まで残るような超稀な状況を除いて常にAの式が選択されるでしょう。
会心の一撃の計算式表より会心式Bは守備力の影響を受けるので、敵の守備力が上がるとダメージ範囲が低くなっていきます。
ちなみに4回目の攻撃の会心は3回目の数値にさらに0.7倍を掛けたものになるため、ほぼAの式になると考えられます。
実際に会心ダメージを見てみよう
ここまでの理論を証明するために実際にスライムベホマンで会心ダメージを調べてきました。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 |
---|---|---|---|
622 | 593 | 363 | 303 |
595 | 640 | 400 | 312 |
619 | 606 | 391 | 297 |
604 | 638 | 353 | 314 |
623 | 627 | 354 | 319 |
616 | 641 | 373 | 313 |
639 | 590 | 369 | 300 |
624 | 614 | 341 | 325 |
625 | 626 | 341 | 315 |
626 | 600 | 343 | 300 |
想定通り二刀流隼改の3回目の会心の一撃(左手1回目の会心の一撃)だけズレたダメージが出現していることが読み取れます。
次にすてみを使用せずBのダメージ範囲が205~298とほぼAの式が適応される状況で会心ダメージを調べてみました。
1回目 | 2回目 | 3回目 | 4回目 |
---|---|---|---|
– | – | 318 | 297 |
– | – | 302 | 325 |
– | – | 310 | 314 |
– | – | 322 | 321 |
– | – | 301 | 323 |
– | – | 321 | 323 |
– | – | 309 | 322 |
– | – | 324 | 318 |
– | – | 305 | 321 |
– | – | 323 | 306 |
3回目と4回目の会心ダメージが常に同じ範囲付近になっていることが読み取れると思います。これで会心ダメージがズレるメカニズムをほぼ把握することが出来たと言えるでしょう。
例外
一部の範囲特技、魔力補正型の属性特技、攻撃呪文などは会心ダメージが本来与えるダメージの1.2倍~1.6倍になります。
Bの式のように守備力の影響を受けますが、敵が硬くてもAの式のような守備力無視の状態になることはありません。
範囲特技一覧
オノむそう、真・オノむそう、ぶんまわし、地ばしり打ち、疾風迅雷、パワフルスロー、なぎはらい、断空なぎはらい、アゲハ乱舞、ピンクタイフーン、百花繚乱、ランドインパクト、プレートインパクト、狼牙突きが該当します。
魔力型の属性特技一覧
ギガスラッシュ、ギガブレイク、フリーズブレード、プラズマブレード、ビッグバン、占い師の属性タロット、天地雷鳴士の専用特技などが該当します。
補足と一言
会心式A、Bと例外を学ぶことで、会心ダメージの仕組みをほぼ理解できると思います。私はあまり賢くないので実際に記事にしてみるまでその全貌を理解することに苦しみました。
間違い指摘やご意見などありましたらコメントに頂けると嬉しいです。
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